今回のコラム
パールは宝石として有名な結晶
質の鉱物で、化学式で表すとSiO2・nH2O(nは状況によって異なる数値が入る)。
「いくらかの水(H2O)を含む」という珍しい特徴を持った石なのだ。
この石が、オパールの赤と緑といった魅力的な影響を与えている。
しかし、オパールの中の水分量は、周囲の環境により増減する。
水に漬ければ水分を吸って増え、乾燥地に放置すれば蒸発して減っていく。
そのため、採れた場所では綺麗だったオパールも、環境が大きく違う場所に運ばれると水分量が変わり、輝きが失われてしまうこともある。
もしオパールの調子が悪いと感じたら、試しに水に漬けてみても良いだろう。
ところで、乾燥剤として利用されているシリカゲルは、結晶式で表すとSiO2・nH2O。
非晶質で、水分を出したり入れたりする性質を持っている。
シリカゲルに鉱物名をつけようとしたら「人工オパール」以外の何物でもないのだ。
青やピンクのものは塩化コバルトの添加によるもの。
旧桂ヶ谷貯水池堰堤
人間が住み出す最末端の建造物―ダム。
市街地から遠く離れた山奥の中に突如現れる威容には圧倒されるものがある。
その比類なき存在感から、ダム自体が観光地になるのも、もう頷ける。
そんなダムも、いつか役目を終える時が来る。
使われなくなったダムは、そのまま放置されることが多い。
その後は上流から流れてきた土砂に埋もれたり、水を貯めないよう穴を空けられてただの壁となり、静かに余生を過ごしたりしている。
完成の時と比べると、ダムの話はあまり話題にならない。
また、管理されなくなった山奥を流れるのも難しいため、引退したダムを目にする機会はあまりない。
だが、中には山口県にある赤レンガ造りのダム「旧桂ヶ谷貯水池堰堤」のように有形文化財として保存されているものもある。
役目を終えた後で自然に還っていくダムの姿。そこには現役の煩にはない、また別の魅力を感じられる。
今回のお話 「190万トンのタイムカプセル」
オパールは、石にできた空洞に地下水が流れ込み、二酸化ケイ素が沈殿することで出来上がる。
地下水の温度によって、オパールができるか玉髄ができるかが異なる
あとは「構造色」によって宝石の輝きが異なる。粒度が揃っているとキレイ
今回はダムの緊急放流によって、今までダムの底に沈んでいたオパールがちょっと出てきたというお話。
この作品は、人工と自然を対立させる観点がなく
すべてフラットに見て、結果として生み出されたものを面白がるという始点だから
些細なことにこだわって、敵味方に分かれて言い争いしてる世界につかれているときに見ると本当にホッとする。
とにかく映像がキレイだしね・・・
荒砥凪のきせかえタイム
ニコニココメント
「百合結晶(ユリカイト)」 百合と百合で結合されている共有結合鉱石。結合は固く間に入るものを許さない
赤(硝子)と黄色(瑠璃)を混ぜるとオレンジ色になる。