香港トップが習主席と会談、民主派メディア創業者の判決も話題に

香港トップが習主席と会談、民主派メディア創業者の判決も話題に
 12月17日 香港の李家超(ジョン・リー)行政長官は16日、中国の習近平国家主席と北京で会談し、外国勢力との共謀罪で前日に有罪判決を受けた民主派メディア・蘋果日報(リンゴ日報=廃刊)創業者の黎智英(ジミー・ライ)氏(78)が話題になったと明かした。写真は黎智英氏に関する本。15日、台北で撮影(2025年 ロイター/Ann Wang)
[香港 16日 ロイター] - 香港の李家超(ジョン・リー)行政長官は16日、中国の習近平国家主席と北京で会談し、外国勢力との共謀罪で前日に有罪判決を受けた民主派メディア・蘋果日報(リンゴ日報=廃刊)創業者の黎智英(ジミー・ライ)氏(78)が話題になったと明かした。
李氏は判決に対する習氏の反応の詳細を明らかにしなかったが、習氏は国家安全保障の確保に向けた努力を継続するよう香港当局に促したと述べた。
2019年の民主化デモ以降、香港で自由と権利の弾圧が続く中、今回の裁判には香港の司法の独立性の観点から国際社会の関心が集まった。
李氏は、一部の外国メディアが黎氏の有罪判決に関する報道で世論に「誤解を与えた」と主張。「外国メディアを中心とする一部の組織は、世論に故意に誤解を与え、黎氏の犯罪行為を故意に隠蔽している。これらの(外国メディア)組織の目的は、外部勢力の代理人としての黎氏の恥知らずな行為と破壊活動を隠し、若者に浸透して洗脳することだ」と記者団に語った。
支持者らは黎氏を自由の闘士と見なしているが、中国政府は民主化デモの首謀者で、香港と中国本土に対する米国の制裁を主張する陰謀家だとしている。

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