「美味しんぼ」の問題を巡っては、地元、福島県などからの批判は当然だという受け止めと同時に、影響が波及して不安を抱える人たちがそれを口にできなくなるようなことになれば、大きな問題だと懸念する声も出ています。 科学技術と社会の関係を専門に研究している、大阪大学コミュニケーションデザイン・センターの平川秀幸教授は「今回の『美味しんぼ』の内容は科学的に一面的で、福島県など当事者の批判を招いたのは当然と言える。その一方で、原発事故の直後に鼻血などの症状を訴える人がいたことについて、なぜそういうことが起きたか、どれくらい起きていたかなど十分な調査はされていない。そうしたなかで今回のように『不安』を取り上げたことと、それを否定する反応が起きたことで、表に出せない不安を抱えた人たちが、それを口にすることすら抑圧されることになると大きな問題だ。同じ放射線量でも不安の感じ方は人それぞれで、行政は一人一人の不安
執筆者 白井 洋一 1955年生まれ。信州大学農学部修士課程修了後、害虫防除や遺伝子組換え作物の環境影響評価に従事。2011年退職し現在フリー 農と食の周辺情報 白井 洋一 2013年10月23日 水曜日 キーワード:バイテク 前回(10月9日)の当コラム「鈴木宣弘・東大教授の新刊『食の戦争』に二言苦言」を読んだ人から「まったく同感、鈴木先生はこの分野では優秀な方なので残念です」と感想をいただいた。 農業資材メーカーに勤務する若い人で、鈴木教授と同じ農業経済学を専攻したという。遺伝子組換え作物や食品について、あんなお粗末な情報を持ち出さなくても、専門分野の知見だけで、米国主導の農業・食糧政策に組み込まれることの問題点を主張できたはずと残念がっていた。 確かにそのとおりだ。しかし大学教授や研究者の書いた一般向け書物で、ここは著者の専門分野だから信用できる、ここは専門外だから注意が必要と判別す
たとえ更新が遅くても気長に見てください。また、ここの特徴として、一旦書いた記事を修正して再投稿する事もあります。 コメントは承認制です。コメントを書いてもなかなか反映されない時には「コメントを見ている暇が無いのだな」と思ってやってください。 ===コメントされる方は、節度を守る様お願い致します。名無しやダブハン、マルチポストは御遠慮ください。頂いたコメントは、私の気まぐれにより無警告で削除したりしなかったりします。予めご了承ください。=== 初回公開日:2012年02月15日 最終更新日:2012年03月25日 (この記事は、以前の記事(P02-04)にも増して、ある程度の知識がある方を対象にしています。初めてお読みの方には御迷惑をお掛けしますが、御容赦ください) 1.「欠如モデル」の(平川さんによる)定義に対する疑問 「欠如モデル」に関しては、以前の記事(P02-04)の中でも少し触れま
TwitterとかFacebookで書いたものについて、ブログでも公開することにした。 第一弾は、「欠如モデル」と「欠如モデル批判」について。 とある原稿で「欠如モデル」について書くので、その下書きというかメモ。 (4月にFacebookに書いたもののコピーです。あしからず。。。) 一気に書きなぐった文章なので、まだ文章が硬すぎる・すっきりしない・分かりにくい。。。orz またちょっと長いので、もうちょっとシンプルにかつ短くまとめないといけないけれど、そのあたりはご容赦ください。 あくまでメモということで。 - 欠如モデル 「欠如モデル(Deficit model)」とは、一般の人々が科学技術を受容しないことの原因は、科学的知識の欠如にあるとして、専門家が人々に知識を与え続けることで、一般の人々の科学受容や肯定度が上昇するという考え方を指す。このような考え方は、1980年代までの「科学の公
sionsuzukazeさん(でいいのかな)の陰謀論とエア御用論と云うエントリを読んだ。 まぁこの「エア御用」と云うことばについては、それがその呼称を当てられた対象者を漠然と誹謗する以外の機能をもたないことばである、と云う点について、黒猫亭さんが「エア御用」考と云うエントリで述べてらっしゃるのだけれど。 批判、であればその批判が正当かどうか判断するにあたって依拠する基準が提示されている必要が当然あるのだけれど、要するにそこを明確に示すことを回避することで批判のかたちを借りた誹謗を汎用的におこなうことができるように設定され、運用されていることば(原発業界御用学者リストのエア御用とは?のページを読んでも、特定の意図にもとづいていくらでも拡張できるような散漫な定義が並んでいるだけ)。例えば、政府の各種諮問会や委員会における「民間委員」と呼ばれるものは、多くの場合「まるでお飾り」であることは過去に
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