メディア研究部(メディア情勢)斉藤 孝信 このブログでは、ネット配信の普及がスポーツコンテンツに与えた影響についてシリーズで紹介しています。3回目は、テレビ局の現状や戦略についてお伝えします。 2024年11月にNHK放送文化研究所が実施した「スポーツ視聴者2,400人へのWEBアンケート」では、スポーツ中継を視聴するサービスとして(※1) 、民放(地上波62%、BS18%)やNHK(地上波43%、BS23%)などのテレビ放送が最も利用されている一方で、ネット配信(無料31%、有料11%)での視聴も広がり、10代男性では無料のネット配信が46%に上るなど、若い世代を中心に存在感を増していることがわかりました(※2)。 かつてテレビ放送の独壇場だったスポーツ中継は、U-NEXTやABEMAといったネット配信事業者の台頭で大きく様変わりしています(※3) 。 たとえば2024年のサッカー・ワー